外為スワップ派の含み損拡大防止法
今回は、為替変動が想定よりも大きく含み損が拡大しそうなときにどのようにすればよいかについて考えてみます。次の前提に基づいた取引(スワップ金利運用)をするものとします。@長期間スワップ金利の獲得だけ狙う。A為替レートは一定のレンジ内で動く。つまり為替レートはい一定のレンジ内で動くため、含み損が拡大しても時間が経過すれば含み損は少なくなっていく。このため強制決済を避けられるようウィークリーマンション・マンスリーマンション資金とポジションの多きさ(レバレッジ)を調節しながらスワップ金利を確実に手に入れていきます。このとき問題となるのは「一定のレンジ」をどこに置くかです。含み益が出ているときは、利益を確定させるもよし、そのままスワップポイントを受け取り続けるのもよし。これはトレーダーの方針次第です。しかし、損が出ているときは「レンジの底」が重要になってきます。為替レートが想定していた最低レートを下回り損が拡大しそうなときはどのようにすればよいでしょうか。 1) 資金を投入する。損が拡大していくとき、追加証拠金が発生するのを避けるための最も確実な方法は資金を投入することです。当たり前のことですね。しかし問題はどこまで下がったときにいくら投入すればいいのかをきちんと計算しているかどうかです。レバレッジが高い場合は、資金を投入してもそこからさらに少しレートが下がっただけで、さらなる育毛剤不足もありえます。このようにならないように、脱毛を管理するのはもちろんですが、いざという時に投入できる資金量とその資金についてもそこからどれだけの余力になるのかを把握しておくのは大事なことです。 2) 両建てをして含み損の拡大を防ぐ。限られた資金の中で出来る限り効率よく収益をあげるためにはレバレッジが高くなる場合もあります。このようなときにその通貨ペアを両建てする方法があります。ここでいう両建てとは、持っているポジションについてそれと同数のポジションを反対売買することです。決済をせずロールオーバーを継続します(注1)。また売り買いのポジションを両建てすることにより証拠金が相殺されるということも必要な条件です(注2)。両建てをすると、どうなるのでしょうか?まず、その時点からの含み益の拡大を防ぐことが出来ます。そして、決済をしないのため損は確定されません。スワップ金利は入ってきません。こうやっておいて戻りを待ちます。長い時間がかかるかもしれませんが、やがて戻ってきたとき両建てしておいたポジションは慎重に解除します。うまく解除すれば、両建てによる含み損は解消できます。(この方法については、いずれ詳しく取り上げたいと思います。)ただし両建て時は、スワップポイントが若干ですがマイナスになります。これはFX会社の利益になっているわけですが。どれだけマイナスになるかは、確認しておきましょう。注1,2)このような取引が出来る業者は限定されます。他の条件も考慮するとセントラル短資 が最適でしょう。 3) 通貨の相関関係を考慮して含み損の拡大を防ぐ。上記二つの方法の他には、相関の高い通貨ペアを反対売買するという方法があります。あるいは逆相関の通貨ペアを同じように買う(または売る)ようにします。相関とは、簡単に言えば値動きがどれくらい似ているかということです。値動きが似ている2つの通貨ペアを売買逆にしてポジションを建てれば為替レート変動があっても、損益は打ち消しあいます。たとえば、スイス円は高金利のクロス円と相関が高い割にはスワップポイントが少ない通貨です。NZD円を買っている場合、スイス円を売ることによりNZD円が下がっても、同じようにスイス円が下がるため売りと買いの両ポジションにより為替損益は相殺されやすくなります。スイス円は金利も低いため、売りポジションによるマイナススワップも比較的少なめです。このようにすれば為替差損の拡大を防ぎつつスワップポイントもプラスで得られることになります。ただし反対売買をするといっても新たにポジションを作ることになるため証拠金が必要です。従って資金的な余力があることが前提となります。また、この方法を使うときは、同じ為替取引会社で売りと買いのポジションを持つ必要があります。違う為替取引会社で、売りと買いを持っていても評価損益が差し引きされないため、追加証拠金を避けるのに有効ではありません。以上、今回は長期間にわたるスワップ金利運用において含み損が想定よりも拡大しそうなときにどのようにすればよいかについて検討しました。次回以降は、そもそも含み損が広がらないようにするために有効な取引方法を検討していきます。
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