含み損発生リスクを抑える外為取引方法

スワップ運用にとって最大のリスクは、為替変動です。そして為替変動により含み損が拡大したときに証拠金が足りなくなることが最大のリスクです。スワップ運用は数年間に渡りポジションを保持することが前提です。この間、保持通貨が最も下落する時のレートと取得時レートの「値幅」が少なければ少ないほどレーシックリスクが小さくなります。そのリスクがどれくらいあるかは、過去のレートが参考になります。あなたの保有しようとしている通貨は、今からどれくらいまで下落する可能性があるのでしょうか?今回は過去約7年間の月足データをもとに、主要なクロス円通貨の統計をとってみました。取引単価が10000通貨の場合、変動値幅を10000倍することでポジション1枚あたりの含み損リスク額(とでも呼んでおきましょう)が算出できます。例えばポンド円なら77.6 x 10000 = 約78万円 の含み損が発生する可能性があるということです(1枚あたり)。豪ドル円は32.3と比較的低い数字になっていますね。最大の含み損リスク額は約33万円です。スワップ派から「金利が高く、安定している」といわれる理由がわかります。ただしこのケースは最大レートで買ってしまった場合に発生する最大の含み損です。実際にはポジションを取ったときのレートによりリスク額は変化します。従って、長期スワップ運用において為替変動リスクを少なくする(その1)には次のことが重要になります。@保有ポジションの最大下落時リスク額を考慮した投資計画を立てる。→高値圏にあると思われるときはポジションをとらない。→余裕資金を多めにとっておく(レバレッジの調整)A変動値幅の低い通貨を選び、高い通貨を避ける。→豪ドルはリスク低く、ポンド円はリスク高い。それでは豪ドル円を安値圏まで待って買えばよいのでしょうか?実際には、それではトレードができないでしょう。その時には金利が変わっているかもしれません。含み損の発生リスクを抑えるためのもう一つの方法として「通貨の分散」があります。保持した通貨が一方的な下落トレンドになっても他の通貨が下落しなければ、含み損がどんどん増えていくようなリスクを抑えることができます。ではどの通貨を持てばよいのでしょうか?過去の値動きにおいて、動き方が「似ていない」通貨をもてばよい事になります。変動の傾向がどれだけ似ているかを、相関と呼びます。スワップポイントはFX業者によって若干違いますが基本的には、年金利に基づき日毎のスワップポイントを決めているようです。育毛業者により金利差の違いやスワップポイントが反映されるタイミングも違います。詳しい計算方法は問い合わせてみるのがよいでしょう。スワップポイントの計算は次のようになります。(1)1年間のスワップ金利 = 為替レート × 保有通貨数 × 金利差  (2)1日のスワップポイント = 1年間のスワップ金利 ÷ 365  金利差とは、通貨ペアの年金利の差です。つまり、スワップポイントを決めるのは金利差・為替レートの二つになります。金利差はもちろん、為替レートの変動によりスワップポイントも変化します。いくつか例を挙げます。銀行の金利を参考に、現在円の金利がほぼ0%でNZDの金利が7.25%とすると、その金利差は約7.25%となります。 例として、NZD円が80円で10000通貨の買いポジションがある場合、1日に受け取れるスワップポイントは、上記(1)(2)式より、 80 × 10000 × (7.25/100) ÷ 365 = 158.9と求められます。仮にNZDJPYが50円になったとすると、スワップポイントは 50 × 10000 × (7.25/100) ÷ 365 = 99.3となります。金利差が7.25%のままであってもレートが下がるとスワップポイントも少なくなるということです。また、NZDJPYが80円のまま、金利差が4%になったとすると、80 × 10000 × (4/100) ÷ 365 = 87.7ですね。長期間にわたってスワップポイントを受け取るためには金利差と為替レートの変化を考慮した上で、計画を立てる必要があります。